坂田家の日常




一瞬、“ゲッ”ってした顔を俺は見逃さなかったぞ。



尚也は監督に一言入れ、俺達の方に向かってきた。



「何でここにいんの!?」

「何で尚也兄ちゃん、ここでお仕事って言ってくれなかったの!!」

「いや、言う必要がないし…。てか俺の質問は!?」

「尚也、お前だけずりぃぞ!!あんな美女と一緒にいるなんて!!」

「いや、撮影だからね…」

「それでもズルい!!」

「尚斗兄っ、助けて、」



とりあえずセージは脛を蹴って黙らせた。



「ごめんな。この二人は静かにさせとくから」

「あ、うん」



ここにいたら尚也が集中できないだろうし、ここから離れよう。