坂田家の日常




部屋のドアから顔を覗かせたのは菜緒子。



「あたし出掛けてくるね。尚斗兄とセージ君のお昼、用意してるから」

「おう、気を付けて行けよ」

「うん!!」



菜緒子がドアを閉めたのを見て、俺は課題へと目を通す。



「なんか菜緒子ちゃん、化粧してなかったか?

「遊びに行くからだろ」

「地味子じゃなかったよな」

「あぁ…」

「デートって事はないよな」

「…………」

「マジなのかよ!!」

「うるせぇ、姉貴が起きるだろ」

「ぉ…おう」

「真壁は部活に決まってるだろ。こんな時間からなら友達しかねーだろ」

「そ、そうだよな……」