菜緒子と真壁を体育館の裏に置いて、俺達は教室へと戻る。



「これで二人は付き合うんかな〜…」

「さぁな。ただ何もなかったってなれば、時間の無駄だったってわけだ」

「真壁の野郎!!フラれちゃえ!!」



セージがどう足掻こうが、菜緒子はセージを見向きもしないって。



むしろ真壁とセージを比べたら、誰だって真壁だろ。



「尚斗お前、抜け駆けだけはすんなよ」

「……さぁな」



抜け駆けするも何も、女作ろうとしてないだろーが。



「明日、どうなったか話せよ!!」

「悪い結果じゃなかったらな」

「そん時は真壁に直接聞くし!!」