坂田家の日常




全校集会が終わって、教室へ戻る途中も、話題は同じ。



「まさか自分じゃないかって、化(ば)けてるなんて事はねぇよな」

「そんなはずはねーだろ」



真壁に好きと思われて、嫌な女はいないだろうし。



「ん?化けて…?」

「どうした、尚斗」

「一人だけ、化けてる奴がいるだろ」

「ん?」

「菜緒子だよ!!」

「菜緒子ちゃん?じゃあ俺からすれば、化けてるのは二人だけど……」

「そうだよ、菜緒子だよ」




菜緒子は髪を一度も染めたことないし、緩やかなカーブっていうのは、三つ編みをほどいた後。



そう考えたら、あとは菜緒子に当てはまる。