坂田家の日常




―――次の日の放課後。



冷房のきいてる教室から一歩も出ようとしない俺と違い、セージはどこかに行っていた。



セージに待っとけと言われた俺は、数人しか残ってない教室に待機。



暑い日は廊下にも出たくない。



「―――尚斗っ!!大変だっ!!」



教室の扉を勢いよく開けたセージは、大声で俺を呼ぶ。



教室中に響き渡ったから、みんなセージを見た。



ウルサイ奴だな……。



「ヤバイぞ尚斗!!これはヤバイ!!」

「何がだよ……」



俺の前の席に座ったセージは振り替えって、ちょっと意味深な顔をする。