梅雨が開け、本格的な夏がやって来た。 「…………」 「…………」 「…………」 「……ドンマイ」 この前した期末テストの結果も返ってきた。 セージの結果は、口には出せないほどの最悪だった。 「どうしよう…尚斗……」 「すべて手遅れ」 「お袋に怒られる〜…」 それはテスト前に勉強しなかったセージが悪い。 セージの結果からするに、夏休みな補習を受けなきゃいけないな。 もうドンマイとしかいいようがない。 ――こんな感じで、特に何も変わらずな毎日が続いていた。