私は布団のそばで正座して、知弥を待った。


言え知れない緊張感が私の全身を包む。



「!!?」


知弥が襖を開けて、入って来た。

もっとキチンと着るはずの白装束を乱れた感じに着こなす知弥。


胸元なんて大きく開けちゃって、私は頬を染めて視線を泳がす。


「どーせ脱ぐんだし…適当に着てていいだろ?」


「でも、一応…儀式だからもう少し…ちゃんと」


私は正座してるのに、知弥は胡座で座り込む始末。


私の注意なんてまるで無視。



「私の言うコト、訊いてる?知弥」


知弥は鼻の穴に指を突っ込み、鼻くそを穿る。