《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~

「・・・お前はどう思った?」


「どうって言われても…」



もともと、私のご先祖様・安倍晴明の母親は…妖狐だって言う言い伝えがあるし。



「ご先祖様の血には妖狐の血が混じってるかもしれない。純粋にウチも人の血とは言えません…」



「・・・俺もその言い伝え…訊いたコトがある」



キレイに吸殻がなくなった灰皿で煙草を揉み消した。



「互いに妖の血を引いてるって…コトか…」


「まぁーそうですね」



「さほど、驚かなったか・・・俺が吸血鬼と人のハーフだってコトに」



「あ・・・」