黒と白の基調とした陰陽の部屋。



「凄い!!」


リビングにはウチにはない畳1畳分の液晶テレビ。



「早速ですが…花奏様の血を下さい」


「え、あ」



千早さんは既に注射針を手にしていた。
彼の性急な行動に私は戸惑ってしまった。


注射はスキじゃないけど、先生を助ける為だと思い、千早さんに手を差し出す。