* * *


私は見合い話を断ろうと、朝一で、国語科の教員室に足を運んだ。



「小笠原先生居ますか?」


現国担当の小林先生に訊いた。



「小笠原先生のデスクは資料室の中」


資料室?

どうして一人だけ違うの?



「小笠原先生…ヘビースモーカーだから・・・皆…嫌がって…」


「へぇーあ…そうですか」



キスの味も思いっきり煙草の味がしたなぁー
私は奥の資料室のドアを叩く。



「開いてるぜ」



「失礼します…」


私はドア開けて、中に入った。

淀んだ資料室の空気。
躰に害を感じる程、酷い。


私はまずは締め切った窓を開けて、新鮮な空気を取り込む。