邪気を対極刃で払いながら、祠の奥へと突き進む。
冷たい空気が俺の頬を掠めた。
「!!?」
暗がりの中に一筋に光を見たが、その先には俺を玉砕させた天狐の姿。
俺の足元には朱月が血塗れで倒れ込んでいた。幸い息はあるが、意識が遠のいてるのか、瞳は空を見つめる。
「大丈夫か?朱月」
「兄上…」
「お前の力を持ってしても、アイツは強すぎるのか?」
「また、やられに来たか?小笠原知弥…お前はその鬼と知り合いか?」
天狐は涼しげな表情で俺たちを見つめていた。
「やられるのはお前だ!!天狐」
俺は朱月の躰を安全な場所に横たえた。
「兄…」
気を失いそうになりながらも、俺を呼ぶ朱月。
朱月から、滋弥にへと姿を戻す。ヤツの血塗れの姿があの時、二人で自害しようと胸を刺し合った時の姿と被った。
「死ぬな…滋弥!」
冷たい空気が俺の頬を掠めた。
「!!?」
暗がりの中に一筋に光を見たが、その先には俺を玉砕させた天狐の姿。
俺の足元には朱月が血塗れで倒れ込んでいた。幸い息はあるが、意識が遠のいてるのか、瞳は空を見つめる。
「大丈夫か?朱月」
「兄上…」
「お前の力を持ってしても、アイツは強すぎるのか?」
「また、やられに来たか?小笠原知弥…お前はその鬼と知り合いか?」
天狐は涼しげな表情で俺たちを見つめていた。
「やられるのはお前だ!!天狐」
俺は朱月の躰を安全な場所に横たえた。
「兄…」
気を失いそうになりながらも、俺を呼ぶ朱月。
朱月から、滋弥にへと姿を戻す。ヤツの血塗れの姿があの時、二人で自害しようと胸を刺し合った時の姿と被った。
「死ぬな…滋弥!」



