笹倉雨音(ササクラアマネ)…代々、安倍家に仕えるお付きの家系。
黒褐色の長い髪を後ろでひとつに束ね、いつも白衣を着用。
彼の優しい笑顔には幾度も癒された。
私にとって、頼りになるお兄様。
雨音さんには私と同じ歳の弟・閑音(シズネ)君がいる。
閑音君とは同じクラス。
閑音君は名前とは正反対でやんちゃな性格、その上、喧嘩っ早い。
閑音君を動と例えるなら、雨音さんは静。
顔もあまり似てないし、私には二人が、赤の他人に見えて仕方がない。
「…」
私は縁側の廊下で雨音さんが出てくるの待っていた。
襖を開けて、出てきた雨音さんの腕を思わず掴んだ。
「お嬢様…大丈夫です。喘息の発作が起きただけですから」
「そう~よかった」
私は安堵の息を漏らす。
「それよりも、当主様からこれを」
「・・・」
雨音さんは持ってきたのは見合い写真。
もちろん、相手は小笠原先生。
黒褐色の長い髪を後ろでひとつに束ね、いつも白衣を着用。
彼の優しい笑顔には幾度も癒された。
私にとって、頼りになるお兄様。
雨音さんには私と同じ歳の弟・閑音(シズネ)君がいる。
閑音君とは同じクラス。
閑音君は名前とは正反対でやんちゃな性格、その上、喧嘩っ早い。
閑音君を動と例えるなら、雨音さんは静。
顔もあまり似てないし、私には二人が、赤の他人に見えて仕方がない。
「…」
私は縁側の廊下で雨音さんが出てくるの待っていた。
襖を開けて、出てきた雨音さんの腕を思わず掴んだ。
「お嬢様…大丈夫です。喘息の発作が起きただけですから」
「そう~よかった」
私は安堵の息を漏らす。
「それよりも、当主様からこれを」
「・・・」
雨音さんは持ってきたのは見合い写真。
もちろん、相手は小笠原先生。



