俺と花奏は前世の話は後回しにして、滋弥を見舞う。
滋弥は自室のベットに横たわっていた。
周囲にはまるで、集中治療室さながらの医療器具がベットの周囲を取り囲む。
昨日はあんなに元気な姿を久しぶりに見せてくれた滋弥。
酸素マスクで口許は覆われて、苦しげに息を繰り返す。
「俺の…せいか?」
「滋弥はもともと、躰が弱いから鬼の力に耐え切れなかったのよ…その上、傷まで負った…」
母上は冷然とした声音で俺たちの容体を説明する。
「死ぬのか?」
「・・・紅月様の霊魂を覚醒させたんだもの…そう簡単には死なないわ…私はそう願っている…私の愛する人…紅月様」
滋弥は自室のベットに横たわっていた。
周囲にはまるで、集中治療室さながらの医療器具がベットの周囲を取り囲む。
昨日はあんなに元気な姿を久しぶりに見せてくれた滋弥。
酸素マスクで口許は覆われて、苦しげに息を繰り返す。
「俺の…せいか?」
「滋弥はもともと、躰が弱いから鬼の力に耐え切れなかったのよ…その上、傷まで負った…」
母上は冷然とした声音で俺たちの容体を説明する。
「死ぬのか?」
「・・・紅月様の霊魂を覚醒させたんだもの…そう簡単には死なないわ…私はそう願っている…私の愛する人…紅月様」



