「どうしたの?」


「俺は鬼の正体を知っている…なのに、あいつは本気だったから俺も本気で応戦した」


「鬼の正体を知ってるの?」


「…知弥様…あなたにも鬼の妖の気を感じますが…?もしかしてあなたは?」


「俺の母親は『ヴァンパイア』…元は『紅鬼』だ」


「やはり・・・」


雨音さんは気の気配で知弥の正体を察した。


「マジでぇー?」
雨音さんとは真逆の反応を示す閑音君。



「朱月の正体は滋弥だ・・・」



「!!?」


滋弥君が朱月?