《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~

「花奏さん…今日からよろしくお願いします…」


「え、あ…」


いきなり初対面で、『欲しい』とか言われるし、滋弥君の猛アプローチに私はタジタジ。


私は滋弥君にハッキリ言おうと…剣道場の裏に連れ出す。


「私はお兄さんの知弥さんの妻であって…」

本当はまだ、正式じゃないけど…



「一度だけいいんです…僕にあなたの血を吸わせて下さい…」


欲しいのは私自身じゃあなくて、私の血なの??



「一度だけ…」
私はそう言いかけた刹那。


どこからともなく、刃が飛んで来る。


近く太い幹に1本突き刺さった!?


「この刃は黒陰刀ですね・・・」