「俺は…滋弥…父上をあまり信用するな!あの人は傲慢で、己の野望のためなら手段を選ばない人間だ!!」
「・・・兄上だって同じでしょ?違いますか??兄上は強い人間。弱い人間のキモチ等わからないでしょ?」
「滋弥…!?」
「父上から訊きました…安倍晴明様の直系一族の女性と婚約したとか…」
「・・・」
「安倍花奏…兄上の教え子なんですよね…彼女の血を吸ってるコトだってリサーチ済みです。やはり、兄上も吸血衝動には勝てなかった。兄上は完璧な強さを持ってると思っていましたが…そうでないと知り、親近感を持っています」
滋弥の紫色の瞳に宿る小さな紅の灯火。
「僕を哀れに思うなら、彼女の血を吸わせて下さい…秘めた力のある安倍家の血を」
「・・・兄上だって同じでしょ?違いますか??兄上は強い人間。弱い人間のキモチ等わからないでしょ?」
「滋弥…!?」
「父上から訊きました…安倍晴明様の直系一族の女性と婚約したとか…」
「・・・」
「安倍花奏…兄上の教え子なんですよね…彼女の血を吸ってるコトだってリサーチ済みです。やはり、兄上も吸血衝動には勝てなかった。兄上は完璧な強さを持ってると思っていましたが…そうでないと知り、親近感を持っています」
滋弥の紫色の瞳に宿る小さな紅の灯火。
「僕を哀れに思うなら、彼女の血を吸わせて下さい…秘めた力のある安倍家の血を」



