「サッカーボールしか見てないやつより、俺の事見てた方がよっぽど楽しいと思うよ?」

…………はい?

「俺は佐武章宏っていうんだ。今度は俺の事見つけてくれよな、橋本りこ!」

私の肩を軽く叩き、手に何かを落としてく。

じゃぁな。と言う声でやっと我に帰る私。

その時すでに彼の姿はない。


…なんで私の名前知ってるの?
まさかとは思うけど。