こっちを見なよ


「佐武さん、さっき女の子と抱き合ってませんでした?」

「え、何のこと?」

「とぼけないで下さい!私見てたんですよ、可愛い子と一緒にいたの!」

私は完全に、怒り浸透。
それでも佐武さんは考えている。

そして思い出したようで
「あぁ、あいつね。」

「誰なんですか?」

「同じ夜間部のやつ。さっき告られてさ。」

「それで相手が抱きついてきたから抱き返したんですか!?」

「勘違いだって。俺はあいつの事引っ剥がしたんだよ。見てなかったの?」

「はい、見ずに走ってその場から離れましたから…。」

私の言葉に彼はにんまりとする。