「君、いつもあの銅像の前にいる子だよね?」
峰河さんの言葉に驚き過ぎて声もでない。
「どう、して私のこと…?」
私はやっとの事で口を開いた。
「覚えてるから。前に傘を貸した子でしょ?」
憧れの人が、私の事なんて知らないと思っていた人が私を知っていてくれた。泣いてしまいそうなほど嬉しいだろう。少し前の私なら。
「あの、迷惑でなければなんだけど、一度オレと話す機会を作ってくれないかな?」
「え…?」
信じられない言葉に彼の瞳を見返す。
その目は真剣そのものだった。
「最初は気がつかなかったけど、オレの事見てくれていたんだよね?
オレも可愛い子だなって思ってたんだ。」
