こっちを見なよ


すると何故か彼女と目が合う。
その瞬間、彼女は口元に笑みを浮かべる。


「……!」

私の目の前では信じらんないことが起きている。

彼女が佐武さんの首に抱きついたのだ。

さらに信じらんないことが起きた。
佐武さんも自ら彼女の方に手を伸ばしたのだ。



私は走り出していた。
もぅ何がなんだか自分でもわからない。

だいぶ走って足を止めた時、初めて自分が涙を流していること気付いた。