こっちを見なよ

自分から会いに行くなんて乗り気になれなかったけれど、葉月の剣幕に押されて渋々佐武さんを探す私。

「ってかどこにいるのー!?」
今日は金曜日。時間も夜間の授業が始まる前だし、会えないこともないだろう。
しかし、肝心の学部や連絡先を知らない。

前途多難。ってかさすがに無鉄砲だと思うよ。

そう思っていた矢先。

「ねぇ、章宏~。」

甘ったるい女性の声が聞こえた。

ん、章宏って佐武さんの下の名前だよね!?

私は声のした方へと走る。