佐武さんのケーキを食べた日、なんだか私はすごく幸せだった。
彼の事を考えるとドキドキする。
まるで峰河さんを見てる時と同じ。

これは恋…?

いや、いくら片思いとはいえ二人の事を好きってどうなんだろう!?

私は頭を悩ませる。
今日はなんだか峰河さんの姿が目に入らない。

「こんなこと、葉月には話せないよ…。」

気の多い私に、葉月は呆れてしまうだろうか。

そんな事を考えていると

「りこ~!お待たせ。」

彼女が走ってくる。