こっちを見なよ


「携帯忘れたぁぁ!!」

帰る途中に気づき、ダッシュで取りに行く。

「たぶんさっき授業を受けた教室だよね…。」

夏だからさほど暗くはない。でももぅ夜間部の人達が講義をしている時間だ。




「あれ…。」
見覚えのある顔に思わず立ち止まる。

私の胸はドキドキと脈を打つ。
なんでこんなに鼓動が早いんだ?ちょっと焦り過ぎたかな?

授業中だから私の周りには誰もいない。

彼を除いては。

「佐武、さん…?」