こっちを見なよ


「幸せ者だよ、りこは。」

「え!?」
葉月の言葉の意味がまったくわからない。

「でもね、相手の気持ち、ちゃんと考えてあげなきゃダメだよ。」

りこはまだ頭に「?」を出している。

「りこは峰河さんから好きな人の話されたらどう思う
?」

「絶対嫌!!悲しいよ…」

「だよね。あの時もそうだったんじゃない?」

「例え話じゃわからないよ。」
りこは弱々しく言う。

「ここからもぅヒントは出せないよ。」
葉月は構わず話を終わらせる。

「りこが誰を選ぶにしても、私は応援してるから!」

「ありがとう、葉月。でもそれじゃわかんない。」

「さーて、梅雨のじめじめを飛ばすためにアイスでも食べに行く?」

「…………うん。」

結局、もやもやした気持ちを残したままだった。