こっちを見なよ


「佐武さんと、ケンカしちゃって…。」

「なんだ、ちわ喧嘩か。」

「ちわ喧嘩とか言わないでよー!!私はあくまで峰河さんが好きなわけで…」

「わかった、わかった。ごめんね。…で、なんでそうなったの?」

「実は…」

私は葉月に雨の日の事を話した。

佐武さんが心配して、私を家に連れて行ってくれた事。
髪を拭いてくれた事。
話しているうちに彼がいい人だと気付いた事。
峰河さんの話をした事。
最後に佐武さんに言われた事……


葉月は終わるまで相槌を交えながら聞いてくれた。
途中から口を開けながら聞いていた。

私の話が終わる頃には、あちゃーというような表情になっていた。