「りこぉー!」
私がラーメンを机に置くなり、叫ぶ葉月。
「な、なに…?」
彼女の剣幕に面食らう。
「何って、さっきの夜間部2年生の佐武章宏さんでしょ!?」
あぁ、そうだった。下の名前アキヒロだったな。
「この前、学食で睨んでた人だよね?この前先輩から聞いたんだけど、昼でも夜でも有名なイケメンなんだって!!告った人は数知れず…。モテモテなのに彼女の話はなく、昼間は何をしているのか謎に包まれてるんだって!!」
「へ、へぇ…。」
葉月のマシンガントークについて行けない。
「ちょっと、どれだけ凄い人とお近づきになってるかわかってる!?」
「葉月落ち着いて!」
周りが不思議そうに見ているので恥ずかしくなる。
「私は、峰河さんと仲良くなりたいよ…。」
ふぅっと静かにため息をつく葉月。
「私ならあんなかっこいい人と友達になれたら舞い上がっちゃうけどなぁ。」
「私だってその話聞いて悪い気はしないけど…。」
なんでだろう。あまり話した事もないのに峰河さんの方がよっぽど魅力的だ。
「まぁ、私はりこがそう思うなら私は応援するよ。」
優しく言ってくれる葉月。
「ありがとう。」
私はつられて微笑んだ。
