何だ…………
東条くんもドキドキしてるんだ
そう思うと凄く嬉しかった
「俺………あんたに言わないといけないことある」
急に身体を離し真剣な表情をするから不安になってしまう
「俺………………」
ゴクリと生唾を飲み込む
「………だ」
「え?」
あまりの声の小ささに拍子抜けし、間抜けな声を出してしまった
「だからっ……」
顔を赤くし私から視線を逸らす東条くん
「あんたが好きだ」
思わぬ告白だった
「今のは一体……………」
「もう二度と言わねぇ」
「あのっ東条くん」
東条くんは何も言わず歩き出す
慌てて隣に並ぶと
「朱莉のこと俺にとってトラウマで…………だけどあんたは…………俺を救ってくれた」
「そんな………私救ってなんて」
「あんたは俺の隣で笑っていたらいい」
きっとこれは東条くんなりの優しさ
その証拠に耳まで真っ赤だった