「夕食食べますか?」


「いや…………両親帰って来るだろ」


「大丈夫です。帰って来ません。簡単なものなら作れますから。座って下さい」


東条くんをリビングのソファーに座らせ急いでキッチンに向かった


「カルボナーラでいいかな……………」


ささっと簡単に作る合間に東条くんを盗み見るとテレビを見ている横顔にキュンとした


私は東条くんに恋をしている


「東条くんはまだ女性が嫌いですか?」


「あぁ」


女性嫌いはまだ治っていない


東条くんが私と恋をしてくれる日は訪れるのだろうか



「そうですか……………もう少しでカルボナーラ出来ます」



いつか私と恋をしてくれると信じ私は諦めず


「好きです。本気ですからね」
 


好きと言ってみよう


いつか振り向いてくれてらいい

地道に頑張ろうと思った


「出来ました」


「まともに料理出来るんだ」


「馬鹿にしないで下さいよ」


馬鹿にしたような笑い方をしたのち頭を撫でられた



そんな些細な仕草にまでキュンとします