「宇李帰ろう」
「はい」
本日も何事もなく学校を終えあずちゃんと帰宅しようとした時
「肥佐方」
東条くんに呼ばれた
「何でしょう」
「委員会の仕事。俺達確認係りだろ」
今日は委員会の仕事の確認があった
確認係りは体育祭で使用された道具が全て指定された場所に収められているか確認する
そんな仕事だから人気はなく誰もやりたがらない
「あずちゃん……すみませんが先に帰って下さい」
「分かった。委員会がんばって」
あずちゃんに励まされ私達は体育倉庫に向かった
「東条くん委員会のこと教えてくれてありがとうございます」
「別に。俺だけに仕事押し付けられても困るから声かけただけ」
そんなこと言う東条くんだけどほんとはただ忘れていた私に教えてくれたんだと思う
東条くんって態度と言動違うこと多いと最近気が付いた
倉庫にたどり着き錆びたスライド扉を開け埃が舞い上がる
「バラバラ……………」
体育倉庫の中はぐちゃぐちゃですぐ確認出来ない
どうやら片付けから始まるようだ