「連絡無しに無断外泊なんて心配するだろ」
「すみません…………」
私達のやり取りに
「どうして場所分かったんですか?」
那義くんの素朴な疑問
「そんなのGPSで調べればすぐだ」
何故か誇らしげに威張る奏時さん
「過保護」
ぼそっと呟いた東条くんの言葉が気に食わなかったのか奏時さんはより一層キツく私を抱きしめ
「父親の気持ちなんて君に分かるはず無いだろ」
収拾がつかなくなってきた頃
「警部!!また貴方は娘さんの所へ…………聞き込みの最中でしょう」
奏時さんの部下の人が奏時さんを迎えに来た
「私もう帰りますから奏時さんはお仕事に戻って下さい」
奏時さんは部下の方に引きずられ仕事に向かった
「宇李ちゃんのお父さん刑事なんだね!!カッコいい」
興奮する那義くんだが私は小さく手を震わせていた