「どうしてキス…………誰でも良かったんですか?」
ペシッと寝ている東条くんの額を叩くと少しだけ反応して寝返りを打った
「……………馬鹿」
小さく呟き睡魔に襲われベッドに頭を乗せ眠ってしまった
私が目を覚ましたのは翌日の朝でした
私が眠っている間に
「ほんと妬けるくらい宇李ちゃんは那由が好きだね」
私の為にココアを持って上がった那義くんが少しだけ悲しそうに笑って呟いたなんて
私は知らなかった
那義くんが出た部屋で
「那義は…………こいつが好きなのか?」
東条くんが難しい顔をしていたなんて知る由もない
翌日の朝
「いやああああああああああ!!」
「うるせえ。頭に響くんだろうが」
目が覚めて見えた景色はドアップの東条くんだった