荷物を詰め込むと先程先生から渡されたプリントが出てきた

「あ……………東条くん」


恐る恐る話かけると2人の東条くんが私に顔を向けた


改めて見ても全く似てない2人

「えっと…………お兄さんの方」

「……………何?」


「これ先生から預かったプリントです。明日委員会だから………」

「君も体育委員?俺もなんだ!名前は?」


東条くんはプリントを受け取るなり喋らなくなり

代わりに弟さんが話かけてきた

「肥佐方宇李です」

「宇李ちゃんね。俺は那義」

那義って呼んで、と爽やかな笑顔が付いてきた