「優勝だぁー!!!」


張り上げる声に続くように皆が叫び優勝の喜びを表した


「東条くん…………凄かったです………」


「何?泣く意味が分からねー」


東条くんの走りに感動し私はボロボロ涙を溢れさせた


「ほんとに勝っちゃうなんて………凄すぎます」


「勝ったんだからご褒美よろしく」


満足そうに笑う東条くんに


「はいっ!」


私もつられて笑った


「やっぱり負けたー。昔から運動で那由に勝ったことねぇし」


ヘラヘラ笑いながらやって来たのは那義くん

「那義くんも凄かったです」


「今回は自信あったのに!」


悔しがる那義くんを冷たい視線でウザイことをアピールする東条くんは


「お前に負けるくらいなら死んだ方がマシ」


なんて真顔で言うから私は苦笑いしか出来なかった