「もしもし」

「宇李か…………?」

奏時さんはいつもの元気がなくて


「落ち着いて聞いてくれ」

「どうしたんですか?」

いい話じゃないことは確かだ


「………えたんだ」

「……………え?」


奏時さんの言葉に身体が震える


「宇李?どうした」

「那由くんっ」

今は1人じゃないのに


「震えが止まらない」

助けて


身体が急に暖かくなる

「大丈夫だ」

那由くんが抱きしめてくれてる


何も事情を知らないのに私を安心させてくれる

それが凄く嬉しい


「うり坊どうしたの?」

「こいつ部屋連れて休ませてくる」

那由くんに抱えられ那由くんの部屋に運ばれた