恋花よ、咲け。





_____。

はぁー……


何でだ? 何でなんだ?


何であんなに 楽しそうに笑うんだ?


「ちぇっ。 まぢでつまんねぇよ南!!」


______バシッ。


思わず南の肩を力一杯殴ってしまった。


「てめっ 痛ぇよ馬鹿!

お前が本気で殴ったら
簡単に肩外れちまうだろ?

つか、今日何回目だよ 俺殴るの!

もう イライラは分かったから
頼むからじっとしてれぇ馬鹿!」


南が声を荒げて言う。


「馬鹿が2回も馬鹿と言うな。」


「何だよ! イライラを俺にぶつけるなっつの!」


「おい、誤解するな。
俺が今お前にぶつけたのは
イライラじゃなくて 紛れのない事実だ。」


弘也がサラリと言う。


「弘也 やんのかぁ?」


南がドンと席を立ち 腕捲りした。


「わりぃ断る。
買ってやりたいケンカだけど
今お前を殴りだしたら 死なせてしまう。」


またもやサラリと言う弘也に 南は青ざめた。