恋花よ、咲け。





「トイレを清掃してもらう。だって!

なんか笑えるね。」


「笑えねぇよ!
ったく、思ってたのより 面倒だな。」


健吾は 髪をくしゃっと掻いて
にかっと笑った。


_____。

あれ…あれれ……おかしいよ。


不覚にも 佐々木にドキッとした。


コレは 紛れのないトキメキだ。


髪をくしゃっと掻いてにかっと笑う。


そんなの 弘也がやったら
いくら佐々木でも叶わないもん。


だけど どうしてだろうか。


それはきっと佐々木が私に
好意を寄せてくれているのが 分かるからだ。


確か それがきっかけで
弘也と話すようになった。


アドの交換から始まったんだよね。


ある意味 佐々木のお陰だ。