恋花よ、咲け。





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翌日、奈穂も弘也も健吾も ウキウキしていた。


昨日の出来事が とても嬉しいことだったから。


「おはよ、弘也。
昨日はあれから…?」


「あぁ、ちゃんと帰ったよ。」


弘也は教科書やノート、テキストなどを
机にしまっていた。


正直いきなりだったから
ドキッとした。


「あ、そうじゃなくて…。」


奈穂は言いにくそうに
弘也から視線をはずした。


「あれから家で……
その、泣いたりしたのかなって。

大丈夫だった?」


奈穂は 半ば勢い任せに話しかけたので
この時の心拍数と言ったら なかった。


が、どうしても気になったので
聞かずにはいられなかった。


「あ… ホントに大丈夫だから。
気にしないでよ。」


弘也にとっては優しく言ったつもりなのだが
奈穂はズキンと来た。


「…あぁ、ごめんね。 じゃ。」


そのままその場を去る。