「…どうすればいいんだ…。」 静かな廊下に そっと響いた声。 奈穂は 聞き落としはしなかった。 しっかりとその耳で聞き取った。 そして、止まらない足を 止まらない想いを 止めどなく溢れ出す好きを 全てを抑える理由が分からず 走って階段に駆け寄り 一気に下へと下りた。 背中が見えた。 私の漏らす息に気が付いて 一気にきゅっと引き締まった。 そっと、一段一段下りて 隣に静かに座った。 隣に、弘也の暖かさを感じて なんだか ずっと求めていたかのような感覚を覚えた。