恋花よ、咲け。





少し後悔していた。


俺も、と言っていれば…


だが、俺もと言ってしまえば 健吾が…。


_____。

健吾は、何もかもではないが
少しのコトは 分かっていた。


弘也も 高木のコトが好きなんだ。


弘也とは
家が近くて 親同士の仲がイイ。


生まれたときから一緒だった。


ただ、弘也の方がずっとカッコよく
男子もたまに惚れそうになるほどだった。


切りっとしている顔、
抜群の運動神経、
悪くない学力、優しい性格…。


全てにおいて 完璧だったのだ。