恋花よ、咲け。





「…ん?
おい瑞月は手をあげているのか?」


奈穂は 振り返った。


後ろの席に
ぐったりと座っている弘也を見つけた。


お願い、弘也!
体育委員希望って言って…!


奈穂は弘也を見つめていた。


恥ずかしそうに奈穂の方を見た弘也。


二人の目があった。