「お、高木と佐々木だな。 …なんか 似た名前だなぁ。」 担任の軽いボケに 教室がざわっとうごめいた。 奈穂は落胆した。 弘也と同じ委員会には 入れなかった。 健吾と同じ委員会なのは 別に嫌ではなかったが やはり少し寂しかった。 だが担任の山崎は 瑞月の手を 見逃さなかった。