やっと立ち止まり ただ無言でつり革に手を伸ばした。
「…学校の近くの公園な。」
あぁ そういうことか。
ここじゃ長くて話しづらい訳だな。
大体予想はついている。
駅を出て少し歩いたところに
奈穂の乗るバスが来るバス停がある。
その向かいに 公園はあった。
まだ朝早いからか 誰もいない静かな公園。
決意を決めたように話し出したのは
弘也の方だった。
「…正直な お前を刺したいよ。」
想像以上の言葉と あまりにリアルなトーンに
カラスもそこを飛び立った。
「まだ好きだよな?奈穂のこと。」
回りくどいことが大嫌いな俺たちは
いつだって直球だった。
「あぁ、好きだよ。」
さらっと言ってしまう弘也を
素直に刺したいと思う。
……舞未の昨日の涙はどうなんだ…?


