今日も学校だ。
朝練だから 奈穂にだって会える。
その時に ちゃんと謝らなくちゃな。
あれこれ考えていたら
いつの間にか時間も過ぎ
いつもより15分遅れている。
「っわゃべ…」
家を出たのも いつもより遅い時間だった。
息を切らせながら着いた駅。
「……ぁ。」
あの黒と白のストライプのマフラーは
確実に弘也だな。
「……健吾…。」
あっちも俺に気付いたようで
どちらからともなく 近寄った。
キャプテンに 朝練を休むとメールをいれ
隣同士に座った弘也と
少しだけ話すことにしたんだ。
「……どうだ最近。
舞未と上手くやってんの?」
聞いてすぐだった。
まだ2駅分しか座っていないのに
弘也がスッと席をたち
腰の曲がった白髪のおばあさんに席を譲った。
つられて俺も席を立った。
そして 何も言わずに別の車両に移動する弘也に
俺は仕方なく あとをついた。


