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どこだ? どこに行ったんだ?
何も見てない 知らないクセして
ただ必死に走り続けた。
が、全く見つからない。
「はぁ はぁ はぁ はぁ。」
3階の北側校舎の廊下を歩きながら
何かが手から滑り落ちるような
なんとも言えない失望感があった。
半ば諦めながら
中庭にある噴水を見下ろした。
その時だった。
2階の渡り廊下に 2人を見つけた。
あんなとこに呼び出すなんて…
俺は また走った。
早く 2人の間に入りたかった。
2人きりの空間にさせたくなかった。
独占欲高いな 俺って。
階段を駆け降り 渡り廊下に向かった。
……が その足は止まった。
「俺 諦めないからな?
弘也なんかより 俺の方が
絶対に高木を幸せにできるし。」
確実に声が聞こえる場所に来ると
健吾と高木の距離がかなり近いことに気づいた。
だからか 必然的に 近寄るのを足が避けた。
「…俺 待ってるからな。
………ずっとだからな。」
健吾はそれだけ言いきると
高木の額に そっとキスを落とした。


