「ごめん ちょっと緊張して……。」
顔はすでに真っ赤だった。
「緊張って なんでまた…。」
クスッと笑いながらいう私を
ただただ見つめる佐々木には
一切の余裕も窺えなかった。
まさか………ね。
勘が良いにしても まさか佐々木が。
私の直感は 当たっているのだろうか。
「佐々木…?
何か話があったんでしょう?」
「うん……。 えっとな…」
佐々木の表情から 佐々木の高鳴る鼓動を感じた。
「佐々木………?」
佐々木が私を連れてきたのは
二階の渡り廊下だった。
人目が少なく とっても静かな場所だった。
少し空いた窓から吹き付ける
冷たいすきま風が 私の鼻をつんとさせた。
「ふぅー……。」
佐々木がゆっくり息を吐く。
それが 白く変わり やがて消えた。
そして 佐々木の口が ゆっくり動き出した。
「………すき。」


