恋花よ、咲け。





「…私 会ったことある気がする。」


それから大峯は 返事をしなかった俺など
全く気にもせずに
出しっぱなしにした蛇口を閉めた。


「あっっ アイスの時だ!」


「はぁ!?」


暫くの沈黙の後 大峯が言った。


アイスの時だって 一体何を……。


「あのね
瑞月のクラブチームがよく練習してる
噴水のある公園の近くに
めちゃ美味しいアイスのお店があるの。

そのアイスを食べに
たまたま噴水の公園に行ったら
瑞月にばったり会って。

確かその時に 気の強そうな女の子と
ちょっと話して……。」


話したって 舞未と高木は知り合いってコトか!?


だとしたら かなりややこしいな…。


「何を話したの?」


「え あんま覚えてなくて。
ってか 確か奈穂が二人で話しただけだったょ。

私 あぁいうタイプ苦手だから。」


冷たい空気がぶわっと吹き付けた。


「あ そろそろ戻んなくちゃ!
じゃあ またゆっくり話そうね!」


そういうと大峯は 体育館の中に消えていった。