そんな大峯に
重い話を切り出したのは俺だった。
「なぁ大峯。
俺さ 告ろうと思うんだ。」
すると大峯は 目を大きく見開き
「…え 奈穂に……だよね?」
と 小さな声で言った。
「高木以外 誰がいんだよ。」
そう言い返した俺は そんなに無神経だったのだろうか。
「…分かってるよ!
良いんじゃないの? 頑張って。」
「何だよそれ 投げやりだなぁ。」
嫌そうな顔というか
明らかに嫌な顔をする大峯は
今きっと すごく不機嫌だ。
「なぁ 正直どう思う?
ダメ元で告ろうとしてる訳じゃない。
だから別に 自信ない訳でもない。
だけど 弘也に負けるのは知ってる。」
大峯はビシャビシャと
顔を洗って 赤くなった頬を冷やした。
「んー どう思うって言われても…。
奈穂が弘也を好きなのは
分かってるんでしょう?
それなら その
フラれちゃうって思わないかな…?」
タオルを両手で強く握りしめ
俺にそう言った大峯は
何か悪そうに背中を丸めた。
「弘也に彼女がいる噂は 聞いたか?」


