恋花よ、咲け。





いつだって気が強めで
言いたい事を溜め込まないタイプの舞未が
こんなにも弱々しく
小さな声で話すだなんて。


俺は舞未のすぐ隣に座った。


舞未も 大して嫌がったりはしなかった。


「…弘也がね
弘也の目がね お前じゃない って
私に言っているみたいで。

それに耐えられなくて
勢いで言っちゃったの
『私弘也が好きだよ。』って。

今言わなきゃ もっと離れてくって
それがスゴく怖かった。」


温かな温もりを感じる。


こんなにも寒い日なのに
心は不思議と温かだった。


「弘也の好きな女の子って
どんな子なの?

可愛い? 優しい? ねぇどんな子?」


舞未が苛立つように聞く。


俺は正直に答えた。


「可愛くて 優しいだけじゃない。
こんなにも俺らを本気にさせるのは
あの子しかいないよ。

向日葵みたいに ぱぁって笑うんだ。」