恋花よ、咲け。





_____。

舞未が健吾を好きなのは
分かっていたんだ。


舞未は高木と同じように
俺を本気にさせた女。


だけどそう 俺は…。


「弘也 こんばんは。」


そんな事を考えながら
電車を降りたとき
聞き覚えのある声が 俺を呼ぶ。


「…舞未。 何でこんなトコ居んの?」


格別驚きもせずに言った俺に
舞未は目を見開いた。


「ビックリしてくれないの!?」


思わず吹き出す。


「別に 何も思わねーよ。」


舞未は拗ねたが 俺は今
そんな舞未に構ってられなかった。


「…何かあったの?」


そんな俺を見かねて
隣を歩く舞未が言う。