恋花よ、咲け。





「ごめんね晋原さん。
俺 辞めとくよ。
俺は 私立の野球強豪校を受けるんだ。
そこに入って 野球をやりたい。
悪いけど ココからは弘也だけにしてくれ。」


洸は謝るが 清々しいほど
やわらかく笑っていた。


「そうか 決めてたんだな。」


俺は残念がったが
ココの奴等はみな 自分を確かに持っている。


他人が何を言おうと
聞き受けようとさえしない。


俺もそうなんだけどな。


「あの、また考えてみて下さい。
これ資料なんで。」


だから舞未がなにを言っても
無意味なわけだ。


「いいよ、俺がもらう。
お前らは練習に戻っててよ。
俺は説明受けてから行く。」


一応キャプテンなわけで
みんなは何も言わずに グラウンドへ走った。


その時の体の強ばり方といったら
石のように固かった。